令和3年度 京都府理学療法士会
一般社団法人京都府理学療法士会
会長 麻田 博之
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症に対応しつつ、いかに事業を進め、会員への情報発信と、府民の皆様の健康に貢献できるかが重点目標になります。令和2年2月から誰もが予想しなかった感染拡大、第1波では情報収集に明け暮れ、第2波を迎えたころには試行錯誤の中、Webでの会議や研修会開催の準備が整い始め、対面開催が必須であったもの以外の事業を遂行することが出来ました。第2波以降、感染対策下でのリハビリテーション実施が日常化する中で、会員施設では事態に合わせた工夫も様々でした。今尚、感染拡大防止やその後のケアを担っておられる全ての皆様に敬意を表するところであります。
事業の大きな変更点として、令和2年3月に予定していた近畿理学療法学術大会(京都府理学療法士会担当)の開催は中止となり、京都府理学療法士会創設50周年記念式典は令和2年11月に予定していたものを令和3年11月に延期としましたが、再検討の結果、開催を見送ることにしました。令和7年度に55周年記念事業として企画を再検討しています。開催の際には、皆様のご協力をお願い申し上げます。
前述しました通り、会議や研修会がほぼWebでの開催となっています、研修会への参加者の減少傾向や、学会開催の困難さなど対面で開催できない弊害がある一方で、地域局関連では、南部から北部まで細かな対応に苦慮していましたが、Web機能をフル活用することにより、移動時間のロス解消、少人数~大人数での多様な規模での開催、地域を問わず目的に合わせた参加者選択など、感染対応期間が終了しても継続して事業を進めることが出来るメリットの発見もあり、今後の事業が大きく前進していきます。
最後になりますが、会長就任以来進めてまいりました事業として「エスカレーターマナーアップ推進」があります、構成する委員も増員し、行政や他団体への働きかけを行い、京都に根差した運動になるよう、今年は一つの節目となる成果を目指して取り組んでまいります。関東地方では、条例化している行政区もあると聞きます。京都府から広まることを期待し、進めてまいります。
コロナ感染の収束までまだ時間がかかりそうな状況ではありますが、京都府理学療法士会としては府民の方々に最善の理学療法が提供できるように今後とも学術面・社会面から研修や情報提供を進めていきたいと考えております。士会員の皆様、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。